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高騰し続けるロレックス。値上がりの要因やこれから注目するべきモデルとは

ロレックス

ROLEX(ロレックス)は新品でも入手が難しく、販売された定価を大きく上回るといったように、年々値上がり続けています。

かつては一般的なサラリーマンのボーナスで購入できるような価格帯であったモデルも、続々と値段が上がってゆき、定価の倍以上の値段がつくモデルも現れています。

特にここ数年間のROLEX(ロレックス)の高騰ぶりは特に目につきやすく、新たにROLEX(ロレックス)を購入しようという人や、手持ちのROLEX(ロレックス)を現金化したいという人にとっても、この値上がりから目が離せない状況ではないでしょうか?

ここでは、ROLEX(ロレックス)の高騰で考えられる原因や、特に高騰が激しいモデルの価格動向についてまとめています。

ロレックスが高騰する要因とは?

疑問

ROLEX(ロレックス)の価格が上がることは、株の変動と似ていると言われています。
需要と供給のバランスはもちろん、ブーム性やモデルごとの人気度によっても価格変動が起こりやすくなります。

特に「デイトナ」「サブマリーナ」などの人気のスポーツモデルに関しては、新品でも品薄状態になることがあり、中古市場でも定価以上の値段で販売されているケースも少なくありません。

つまり、以下のような要因が重なることで価格が高騰しやすいと言えます。

①流通量が少ない
②生産終了になったモデル
③急激な人気上昇
④過剰な定価上昇
⑤海外からの買い付けが急増

年々の値上がりで注目されている「デイトナ16520」を例として、値上がりの原因について見ていきましょう。

価格高騰の要因①流通量が少ない

値上がりしやすいROLEX(ロレックス)のモデルには、もともとの流通量が少ないことが原因として挙げられます。

「デイトナ16520」に関しても、わずか1989年~2000年までに生産されたモデルのため、数あるモデルを製造してきたROLEX(ロレックス)の中でも製造期間が少なく、世の中に出回っている数が少ないです。

このように、製造期間が10年前後と短い場合や、「限定生産〇個」といったような場合には、個体数が少ないために価格が高騰しやすい要因と言えるでしょう。

なお、ROLEX(ロレックス)の中で製造期間が長い時計は、20年以上のモデルも存在しています。

価格高騰の要因②生産終了になったモデル

圧倒的な再販価値と買取率を誇るROLEX(ロレックス)ですが、その中でも特に生産終了になった「型落ちモデル」の多くが、定価より価格が高騰しやすい現象が起こっています。

特に生産終了になった直後と、新モデルが発売された直後では、旧モデルの価値が高まりやすくなります。

「デイトナ16520」で見てみると、その後息子世代のモデル「116520」、孫世代の「116500LN」というモデルが発売されましたが、これによって「デイトナ16520」が大きな価格高騰を見せました。

さらには、「デイトナ16520」の父親世代である先代機種「6265」については、元々38万円ほどでが定価だったのに対し、現在は400万円以上もの値段が付いているから驚きです。

以下のモデルでは、発売当時の定価から現在の価格まで、大きく値段が高騰しています。

■デイトナ6263 ステンレス×黒 6番台
発売当初の定価:38万円
現在の価格:400万円前後

■デイトナ16520黒 S・W・T・U番
発売当初の定価:50万円
現在の価格:150万円前後

■デイトナ116520黒 ランダム品番
発売当初の定価:115万円
現在の価格:140万円前後

■デイトナ116500LN黒 ランダム品番
発売当初の定価:118万円
現在の価格:200万円前後

このように、デイトナは新作が出るたびに古い型番が値上がりする傾向にあります。

さらに、ROLEX(ロレックス)のヴィンテージウォッチに対しても凄まじい高騰を見せています。「コスモグラフデイトナ6263」を例に挙げると、ここ数年間で倍以上の価格に跳ね上がり、1000万円以上でないと入手できないという大きな高騰を見せています。

価格高騰の要因③急激な人気上昇

人気のモデルになれば価格が高くなりやすく、不人気だったモデルが注目されることで価格が跳ね上がるケースもあります。

なぜなら、デイトナをはじめする人気モデルでは、日本から海外並行輸入業者によって大量のオーダーが行われています。入荷すればすぐに売れる状況なので、多くの販売店はROLEX(ロレックス)の人気モデルを確保したい!と思うからです。

しかし、それだけ日本での需要が高まれば、海外の並行輸入業者は徐々に値段を釣り上げていきます。その結果、仕入れ値自体が高騰し、それに比例して販売価格も跳ね上がることになります。

現に、ROLEX(ロレックス)の人気モデル「デイトナ」「サブマリーナ」などは、正規の新品よりも高い相場で販売されています。

価格高騰の要因④定価の上昇

ROLEX(ロレックス)の人気が高まれば高まるほど、正規店や中古店でも品薄状態が続き、「高くても購入したい」という人が増えることから、それだけ中古市場の価格も上昇します。

「デイトナ116520」に関しては、2015年に新品の定価が約10%上がり、それに伴い系列モデルの「デイトナ6265」「デイトナ16520」の中古価格も上昇しました。

反対に、在庫が多い時計に関しては値段が値下がりしやすいと言えるでしょう。

これからさらに価格高騰しそうなモデルとは

ROLEX(ロレックス)では、主にデイトナに代表されるスポーツモデルと、エアキングなどのドレスウォッチの2種類に分類されます。

この中で特に価格高騰が目まぐるしいモデルは「スポーツモデル」となっており、ドレスウォッチに比べて人気が非常に高く、中古販売店でも新品と変わらない値段で販売されていることもあるほどです。

ここでは、これらのスポーツモデルの中から、今後も価格が高騰すると予想されているモデルを7つピックアップしてみました。

①コスモグラフ デイトナ 116520/16520

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中古市場での販売価格が定価を大きく上回っていることで注目を浴びているのが「コスモグラフ デイトナ 116520/16520」です。最新モデルだけでなく旧モデルも破格の価格が提示されています。

「116520」は2000年~2016年にかけて長い期間デイトナの定番モデルとして君臨しており、初の自社製ムーブメントを搭載したことでも話題となったモデルです。

特に製造時期が後期になるにつれて価格が高く設定されているのが特徴です。

これらのモデルは、新品での定価が120万円程だったのに対し、2019年での中古価格は170~200万円と、かなり価格が高騰しています。

数年前に「116520」モデルを購入したという方は、今売れば買値よりも高く売れるということになります。

さらには、「116520」の前モデルである「16520」は、現在プレミア化しています。
初の自動巻きデイトナであり、ゼニス社の名機であるエルプリメロを改良したムーブメントを搭載していることから、希少価値が非常に高くなっています。

最終品番である「P番」は400万以上、その一つ前の「A番」でも300万円以上の値が付いており、今後も高騰する兆しがあります。

②GMTマスター  16750

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デイトナやエクスプローラーの次に人気があると言われているGMTマスター。

2017年には、スポーツラインで初のセラミックベゼルを搭載したモデルということで、定番モデルの仲間入りを果たしています。

リファレンスが4桁のモデルはプレミア化しつつあり、「16750」の5桁リファレンスは「ポストヴィンテージ」とも称されており、今後価格が高騰していくと予想されています。

③GMTマスターII 116710BLNR

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現在最も注目されていているスポーツモデルが、GMTマスターIIの「 116710BLNR」と言えます。

「116710BLNR」は現在カタログにも掲載されていないため廃盤が予想されており、廃盤になると「青黒ベゼル」がラインナップからなくなってしまうため、貴重なモデルとして価格が高騰することにまります。

現在では150万円前後が相場とされていますが、もし廃盤になった場合は180万円以上まで値上がりする可能性もあります。

④エクスプローラーI 14270

ロレックス

ROLEX(ロレックス)のフラグシップモデルとして登場した「エクスプローラーⅠ」。

日付表示が無く、文字盤の種類も黒文字盤、ケースはステンレスのみというシンプルを極めたモデルとして、最も日常使いしやすいと評価されています。

エクスプローラーⅠには

・14270
・114270
・214270

という3つの選択肢がありますが、元SMAPの木村拓哉さんがドラマで着用していたことで、14270がROLEX(ロレックス)人気の火付け役ともいわれています。

後継モデルの114270と見た目はほとんど変わりませんが、ブレスレットの仕様やムーブメントが変更となっています。

エクスプローラーⅠは市場でも豊富に流通しているため、価格は安定している傾向にありますが、今後の市場が注目されています。

⑤サブマリーナ デイト 16800

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サブマリーナデイトで5桁リファレンスでありながら「フチなし」のインデックス仕様となっている前期型のモデル。

デイト機能を搭載したサブマリーナのセカンドモデルとなっており、逆回転防止ベゼルが初めて採用され、より堅牢なモデルとして登場しました。

製造期間が6年ほどと短いことに加え、プレミア化している4桁モデルの「フチなし」インデックスを併せ持っていることから、今後価値が上昇すると予想されています。

まとめ

男性

ROLEX(ロレックス)の価格が高騰している理由には、為替の影響のみならず、モデルの生産数、買取相場、有名人の起用など、様々要因があるということが分かりました。

これまで人気が無かったモデルでも、突如としたブームで価格が急激に高騰する場合も少なくありません。特にドレスウォッチよりもスポーツモデルの価格が今後も上昇していくと予想されているので、資産に相応しい時計と言えるでしょう。

これからROLEX(ロレックス)を購入、もしくは売却しようという方は、ROLEX(ロレックス)の市場動向に注目してみてください。

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